マクロの文学分析とは、地球規模とフォーマットのシフトの調節である。地球規模が東西南北、できれば五輪、六輪のオリンピック、フォーマットのシフトが縦横に購読脳と執筆脳を置いたLのマージである。そのためにリレーショナルなデータベースを作成し、データを処理していく。データベースは、今のところ、魯迅、森鷗外、井上靖、トーマス・マン、ナディン・ゴーディマ、川端康成、小林多喜二、志賀直哉である。今後、バランスを取りながら、作家の数を増やしていく予定である。
私のブログでいう計算文学とは、論理計算と統計処理からなる文学分析(カリキュレーション)を指す。脳の細胞の分析とか数理や技術を駆使するコンピューティングも含めた理系の手法とは異なる。あくまで、小説のデータベースを作成し、そこから作家の執筆脳を分析するというスタンスである。
まず、一部のデータを対象にしたサンプルの分析がある。そこから、全体を推定したり、母集団ができたら抽出したサンプルを分析すればよい。
花村嘉英ブログ「トーマス・マンとファジィ」より